浄土宗のお寺。
ここには「鬼官兵衛」と政府軍に恐れられた佐川官兵衛とその妻の墓があります。官兵衛は勇猛な戦いぶりを見せる一方、非常に愛妻家で「死んだら妻のそばに埋葬してほしい」と願っていたといいます。戊辰戦争の時に官兵衛の家族はここに避難し、官兵衛の妻は亡くなったときにこの寺に葬られましたが、官兵衛は西南戦争で戦死した熊本の阿蘇に葬られました。近年、阿蘇の官兵衛の墓の土をこの寺にある官兵衛の妻の隣に持ってきて、夫婦ならんで墓が建てられました。
また日本のナイチンゲールと呼ばれている瓜生岩子は、この寺を借りて貧困者や孤児の世話をしました。さらに農家の娘たちに裁縫や礼儀作法を教えるための「裁縫教授所」を作り、教育を施していました。